大阪在住の方からの無料相談をお受けしました。
<ご相談>
夫50歳目前・妻40歳目前の共働き夫婦です。
賃貸マンション住まい、子どもはおりません。持つ予定もありません。
本を参考に夫婦の簡単なキャッシュフローを作ってみたところ
夫98歳・妻89歳で2000万弱のたくわえがあるとの見込みに達しましたが、
きちんとプロのチェックを受けたいと考えております。
とりわけ以下の点が気になっています。
老後の資金
妻の両親・自分たちの介護費用
(夫の両親はすでに他界)
住宅についてどうするか
どんな資産運用が可能か 証券会社に口座があるが…
どんな保険がよいか 都道府県民共済とか
介護を計算に入れても老後資金に余裕ができるよう、
自分たちに合ったやり方で資産運用したいとも思います。
よろしくお願いいたします。
<回答>
****様
はじめまして。
ブレイン・トータル・プランナーの舘野と申します。埼玉県でFP事務所を開設しております。
遠方ですのでご面談でのご相談は、関西方面への出張時の対応となりますが、メール・電話によるご相談者も多数いらっしゃいます。
従いまして、ご挨拶としてエントリーさせていただきました。
ご相談内容から判断致しますと、ご夫婦で資産形成に尽力されているようですので老後の懸念は非常に少ないと考えられます。
お住まいも賃貸をお選びですから、住宅ローンへの将来懸念もなく、ライフプランにおける大型出費である「教育費」の心配もございません。
従いまして、まず出費が伴うのは奥様のご両親への老後に伴う支援となりますが、介護が伴う出費は1から5までの5段階で費用負担が大幅に変わります。
また、ご自宅を離れて施設へのご入居をご選択した場合は、公的・私的によっての価格に大きく開きがございます(施設のグレードによります)
入居にあたり費用が発生する場合や月額のみの費用負担など、施設によってさまざまですので早めにお打ち合わせをしておくとご安心です。
これは、ご夫婦にも同様なこととなりますので、日常からお話をしておくとよろしいかと思います(認知症はいつ発症するかわかりません)
続いて、老後の住宅ですが、年をとると掃除や片付けがおっくうとなり、現在は減築をされる方もいらっしゃいます。このまま、賃貸で継続するでも特に
課題となることはありませんが、お住まいも老朽化してゆきますんで、もし退去となった場合も想定してご準備してください。
賃貸から持ち家に変更されるとすれば、生活半径に移動可能な施設があるかがポイントとなり、スモールタウン構想によって、高齢者の集中化も進んで
おりますので、マンションの2LDKクラス(中古)で計画されることも大切です(2000年以降に建築された物件:新耐震基準として下さい)
当社は特に不動産投資のセミナーを数多く担当しておりますので、専門的にご相談も可能です(住宅ローンアドバイスを含む)。
資産運用に関しましては、資産形成のお考え方によって運用方法の選択が変わります。つまり「リスク」への関心度と言っても良いかと思いますが
基本的にはリターンとリスクは同様とお考えいただければと思います。ハイリターン・ローリスクは世の中にないとお考えいただければよろしいかと
思います。証券会社によって、投資信託等についても手数料等に開きがございますし、投資方針によって運用利益が変わりますので、証券会社のご担当
の説明をうのみにせず、FP等に判断を求めることが肝要です。なぜならば、金融機関の担当者は手数料収入が目標となっておりますので、自社に合わ
せた商品を進めるとお考えいただければよろしいかと思います。FPでも手数料に縛られない中立的なFPをご選択されれば問題はないと思います。
保険につきましては、お子様がいらっしゃいませんので大型な生命保険の必要はないでしょう。現在進めていらっしゃる資産形成と年金で十分に老後
問題は解消されると思います。但し、一時金として500万円ぐらいは必要となりますので、ネット系や国民共済などの掛け捨てによる保険が安価である
と思われます。しかし、他人に損害を与えた場合の保険(賠償)+個人賠償(けが)は必ずお入り願います。なぜならば、高齢になった場合に事故の
発生の可能性が高まるためです。また、医療保険をご検討される方が多いですが、基本的に健康保険で十分に対応が可能です(収入による負担上限有)
が、差額ベット代や保険外治療によることを懸念されているようであれば、最低限の医療保険を選択することも安心料としてよろしいかと思います。
ご質問に関して概ねご解答申し上げましたが、詳細のライフプランのご確認と作成につきましては、じっくりと時間をかけて対応させていただきます。
当事務所をご選択いただけますよう、ご検討をよろしくお願い申し上げます。
良い一日をお過ごしください。