埼玉県さいたま市の男性からのメールご相談です。
<ご相談>
70歳、妻有り。年金生活250万。住宅以外資産はない。生命保険もなし。前の社での障害保険と県民共済加入。300万程株運用しているが、どう考えるべき?。
<回答>
*****様
おはようございます。ファインシャル・プランナーCFPの舘野光広です。
シニアープランは、収支の検討と蓄えとのバランスを考慮しながら検討することとなります。ご申告の年金額は、若干少ないように思えますが、奥様の老齢年金も含まれているのでしょうか?もし、含まれているようであれば、月間208千円(手取り)とした場合に、健康保険税や他の税金を固定費とした場合の残額が生活費となります。
正確なライフプランを作成したみないと詳しくはアドバイスできませんが、仮に食費を15%とした場合には、急な出費が発生しない場合はマイナスにはならないと思いますが、世情は不安をあおりますので、ご心配は深まると思います。
しかし、お住まいは持ち家とのご申告ですので、衣・食・住は整っていますので、あまり不安になることもなかろうかと思います。
頂いたデータからご意見を申し上げます。
他に財産を残す必要がないのであれば、生命保険は必要ないと思われますが、終活プランとしては多少の一時金(100万円程度)は必要となりますので準備しておくことをお勧めします。
障害保険は、他人に損害を与えたときに必要となりますし、けが(高齢者は多い)にも対応可能ですから、保険料も安価ですので継続がよろしかろうと思います。
県民共済は後期高齢者医療制度(75歳以上)までは、入院時の補完となります。
しかし、300万円の蓄え(株式投資)がございますので、医療費は月収から判断すれば一般扱いとなり高額医療費として対応できますので、加入しておかなくて良いかと思います(ひと月の上限額57,600円)。
なぜならば、疾病保険は継続期間に上限が設けられておりますで、長期療養となると医療費負担が当然にかかるからです。
今後の問題として、もう少し備えを厚くしておくことを考えれたらいかがでしょうか?
ご年齢から仕事を探すのは負担があるとは思いますが、あと3年仕事をすることで、かなりの余裕が生まれると思います。日額5,000円×20日=100,000円(年間1,200,000円)つまり、3,600,000円の備えが可能となります。
一番の不安は認知症などによる介護問題です。
この点につきましては、具体的なシニアー・プランによって、どのような対応を望まれるかとのご意見をお聞きした上で意見を述べさせていただきます。
最後に
リーバース・モーゲージのような金融商品もございますが、うかつに融資を受けないようになされて下さい。なぜならば、元本はご自宅が担保となっておりますので据え置かれますが、毎月金利は発生します。従いまして、どうしても必要な資金が発生した場合以外はおすすめできません。
また、株式の運用方法につきましても、投機的な運用であればご注意願います。
現在は、米国・中国の経済状況が好転してきましたので上昇相場ですが、そろそろバブル景気にも影りの噂が出ています。従って、今年いっぱいが相場の読みのようです。
箕田様と奥様の、より具体的なシニア・プランのご作成であれば、ご面談でのご対応をお勧め致します。
初回30分は無料となっております(ご相談場所指定可能)。
ご検討をお願い申し上げます。
尚、ショート相談であれば、知識研鑽のためメール・お電話で無料で対応させていただきます。
良い一日をお過ごし下さい。